デッドニングなくして”いい音”はない
デッドニング、していますか?
カーオーディオが好きな方、音楽が好きな方なら、誰しも”いい音”で聞きたいと思うもの。
車の中でいい音を楽しみたいのなら、絶対に欠かせないのがデッドニングです。
車の中で音楽を聴いているとき、少し音をあげるとすぐドアがびりびりと振動して、音が震えてしまう、あるいは、楽器の音が混ざって聞こえてしまって、クリアにならないといったことはありませんか?
スピーカー交換よりもはるかに大きな効果を感じさせてくれるデッドニングが、なぜ必要なのか、そしてなぜデッドニングをしていない人が多いのかを解説しましょう。
デッドニングなくして”いい音”はない
なぜデッドニングが必要なのでしょうか。
車のドアは、オーディオを楽しむことが最優先にされているわけではありません。まず優先されているのは整備性、また安全性を考慮した上でのコスト減です。なぜなら車はあくまでも車であり、オーディオルームではないからです。
ウィンドウやドアロック機能などの整備性を考えれば、内張りを剥がした際にドアパネル内に簡単に手を入れられることが望まれます。この穴を、サービスホールといいます。
これが、サービスホールの画像です。写真はハイエースレジアスです。3つの大きなサービスホール、それから、ネジ穴などとつながる小さなサービスホールがたくさん空いています。
スピーカーは、コーンを振動させて音を発します。当然、表にも裏にも音が出ます。ホームオーディオのスピーカーならボックスが密閉できますが、車の場合は裏に出た音がドアパネル内で反射し、サービスホールから聞こえてきます。この音はドアパネル内で反響しており、その上、正面から聞こえる音よりも遅れて聞こえてきます。ですから私たちが聞くときに、音の切れ目がはっきりしない、くぐもったような鈍った音になります。
デッドニングとは、裏に流れた音を吸音し、さらにドアパネルの制振を行うことによりビビリをなくし、防音も行うことで正面からの音だけをきれいに聞こう、というために行われます。実はこれがスピーカやオーディオの本来の能力を確かめる方法であり、デッドニングなくして機器性能を追いかけても無意味です。
具体的にデッドニングの様子を見てみましょう。
これが、制振材をドアパネルに貼り付けたところです。
サービスホールの奥に、アルミの反射が見えますが、制振材KYシートをアルミシートとドアパネルでサンドイッチ状にして制振しています。
制振材KYシートとは
弊社デッドニングキットに使われている制振材KYシートとは、現在国内では有限会社クリアスペースだけが取り扱っている制振材です。
国防の世界でも使用されています。
完全な業務用で、石川島播磨重工(株)や佐世保重工業などの造船工場にも納品されている、防音材としての効果を備えた制振材です。防音高周波数と制振低周波数に効果を発揮する制振・防音シートです。 他社製の制振材は防音効果を備えていませんから、制振材の上から防音材の施工が必要となります。KYシートなら制振と防音が一度にできますから、余計な手間が省け、コストも抑えられます。ブチルゴム系ですが、ブチルにも様々な種類があり、その中ではきわめて高性能、かつ薄手のタイプですから車重の増加も他社製よりも抑えられます。
スピーカーホールのデッドニング
スピーカーを取り外し、その奥にも制振を施します。さらにこの上に吸音材、弊社のデッドニングキットではサーモウールを貼り付けます。
羊毛吸音材サーモウールとは
デッドニングキットに使われている羊毛吸音材サーモウールは、各種高級オーディオ誌でも高い評価をいただきました。" />羊毛吸音材サーモウールは、有限会社クリアスペースが日本で始めて発売した天然のウールを使った吸音材です。ポリエステルやグラスウールとは比較にならない高品質で、ナチュラルで安定したサウンドを実現します。ホームオーディオメーカーにも採用されており、実力は折り紙付きです。またシックハウス、シックスクールにも対応できる吸音材として、学校の音楽室やスタジオなどでも用いられています。
また、デッドニングキットに使われている羊毛吸音材サーモウールは、各種高級オーディオ誌でも高い評価をいただき(Audio Accessory 2001年 春号・A&V village 2001年5月号・STEREO 2002年1月号 )、カーオーディオ用としてもプロショップのショー出展車両などに使われています。


2008年MESのサーモウール使用車の様子(幕張メッセにて)
特徴
吸音性能は高くて当たり前ですが、それ以外にも以下のような機能があります。
1.湿度を一定に調整できる
オーディオにとって湿度の変化は大敵です。音は空気の振動であり、空気中の水分(湿度)によって音の聞こえ方が大きく変化するからです。羊毛吸音材サーモウールは、天然ウールの持つ湿度を常に55パーセント程度に保つ働きを最大限に生かしている呼吸する吸音材です。湿度が一定であれば、音場調整は極めてやり易くなります。
2.難燃素材
ウールは燃えにくい素材として有名で、それゆえ航空機の内装材などとしても用いられています。羊毛吸音材サーモウールも同じ難燃性を有しており、火災に弱い自動車にとって絶対に必要な”火に強い”機能があります。
3.空気中の有害物質を吸着する
シックハウスが問題となったのは記憶に新しいところですが、自動車内部にもシックハウスの原因となるホルムアルデヒドやVOCが多く存在しており、新車などでは住宅よりもその危険が高いといわれています。羊毛吸音材サーモウールはこのホルムアルデヒドを1時間でほぼ100%吸着し、二度と外に出しません(北里環境科学センター調べ)。お子さんが乗る車でも安心して施工できる空気清浄機能があります。
4.高い断熱性能
羊毛吸音材は建材試験もパスした高機能断熱材です。ルーフやダッシュへの施工では、夏の車内高温化を大きく軽減でき、エアコンの効きが良くなります。
吸音材を貼り付けた後
デッドニングの最終工程です。
吸音材を貼り付けた後、KYシートを使ってドアパネルのサービスホールを埋めていきます。基本的に、ドアパネル内にしても、デッドニングはやりすぎてはいけません。音は空気の振動であり、そのふくらみを持たせてくれるのは適度な反射です。ですから、過度なデッドニングを行った場合は何の生気も無い”死んだ音”になります。
そこで、ひととおりデッドニングを行ったら実際に音を出してみて、過剰であると思われる場合は少しずつ減量して調整します。
なぜデッドニングをしない人が多いのか
きわめて効果の高いデッドニングですが、やっていない人も多くいます。
なぜなら、デッドニングよりも音の出口であるスピーカーの交換や、読み取るデッキの交換、ケーブルの交換をするほうが音の変化が分かると思われているからです。
しかし、デッドニングをしていない車内は未完成のスピーカーボックスと同じ。どんなにいい機材をつけても、未完成なボックスでは未完成の音しか出ないのです。社外の高級スピーカーも、デッキも、全てデッドニングされた車両でチェックされています。とうぜん公表されているような性能を享受するためには”スピーカーボックスを完成させること”すなわちデッドニングが必要なのです。
デッドニングをするだけで、音のレベルは確実にワンランク上がります。誰が聴いてもわかるほどです。いたずらにお金をかけて高級品志向に走るのではなく、きちんと機器の性能を発揮させられるだけの知識や能力が、オーナーには求められているのです。
デッドニングキット通信販売
有限会社クリアスペースでは、業務用制振材KYシートと、天然の羊毛を使った(含有量85%)吸音材サーモウール、そして施工に必要なクリーナーやローラー、へら、軍手などのデッドニング8点セット(総額30,639円)を19,800円で販売中です。
これまで月間30名に限定してきましたが、数量制限を撤廃します。いつでも、お好きなだけご購入頂けます。